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本物志向

らっきょう,創業者

近年、「安心・安全」という言葉が独り歩きしているような気がします。
我が社は創業以来、にこだわり、発酵にこだわり、保存料不使用にこだわってきました。
未来の子供たちのために、本当に安心安全で、いいものを作りたいから、健康を損なう恐れのある合成保存料・着色料・甘味料、香料、漂白剤等は一切使用していません。
私達が信念を持って取り組んできた「本物をつくり続ける」こと。
努力をしてきたという「自負」が「自信」につながっております。








宮崎県は「日本のひなた」。宮崎県の年間の平均気温は約17度(気象庁気象観測統計)で一年を通じて温暖な気候です。
また、平均気温3位、日照時間3位、快晴日数2位(いずれも1981年〜2010年平年値)が全国トップクラスですが、降水量でも九州一を誇っています。
そんな宮崎県の南部にある都城市は、西に霧島連山、東を鰐塚山地に囲まれ、見渡す限り農園が広がる自然豊かな町です。この山々に囲まれた都城盆地は火山噴火によるシラス台地で、水はけがよく有機物に富む黒土のため、植物の生長を促し緑豊かな自然を形成しています。また明るく温暖な気候の反面、盆地特有の昼夜の寒暖差が大きいため作物にとっては好条件です。
らっきょうはユリ科の野菜ですが、寒暖差が大きく水はけのよい場所を好みます。
適した気候と、水持ち・水はけがよい肥沃な土壌から、古くかららっきょうの栽培が盛んです。
8月下旬から10月中旬までに植え付けされたらっきょうは、翌年6月までの約10ヶ月間という長い間、当社契約栽培生産者(サングリーンジャパン合同会社)によって大切に育てられます。







掘りたて,らっきょう


らっきょうってどんな野菜なの?
らっきょうは中国原産のユリ科ネギ属の植物で、平安時代を迎えるころに日本に渡来したと考えられています。
当時は薬用として用いられていましたが、江戸時代以降には揚げ物として、昭和以降には加工品として塩漬けが流通されていたといわれています。
古来よりらっきょうは、人々の生活を支える重要な役割を果たしてきました。 食べ方も生食、炒食、煮食、塩漬け、醤油漬け、甘酢漬けの他、薬味や味噌汁にちらしたり、様々な料理のトッピングとして等用途は多彩です。





美味しいだけじゃない?その秘密は・・・

 らっきょうには、たまねぎ・にんにく等にも含まれるアリシン(硫化アリル)が多く含まれています。
 アリシンは、ビタミンB1の吸収を助けるはたらきがあるのでスタミナアップに役立ちます。
 その他カリウムやカルシウム、フラボノイド、鉄分等のミネラルも含み、健康志向の方からも大変注目されている食材です。
 また、食材から摂りにくい水溶性食物繊維が多く含まれています。





水溶性食物繊維ってなに?

食物繊維を毎日の食事からきちんと摂るのは意外と難しいもの。
一般的な日本人は慢性的に食物繊維が不足しているといわれています(厚生労働省の推薦摂取量は1日25gなのに対し、一般的日本人の食物繊維摂取量は16g)。
食物繊維は大きく分けると、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維とに分けられます。名前のとおり水溶性食物繊維は水に溶けやすい性質を持っており、野菜・芋・豆等に含まれますが、らっきょうには大変多く含まれています!





水溶性食物繊維はらっきょう漬けの漬け汁(お酢)にもたくさん溶けだしています。

その上、お酢はアミノ酸や酢酸等も豊富ですので、ぜひ一緒にお召し上がりください。  





















人の手が支える地道な作業

9月の宮崎県都城市は未だ炎天下が続きます。
真夏を過ぎているというのに、太陽は天空高く砂地を灼き、いてもったてもいられない暑さです。
灼熱の畑で腰をかがめ、手作業でらっきょうの種(球根)を植え付けていくのは、かなりの重労働です。

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成長の証

「らっきょうの花って意外と華やかなんですね。」そういった声をよく耳にします。
葉や球の生育ばかりに目がいき、見過ごしてしまいがちですが、白いらっきょうからは想像がつかない紫色の小さく可憐な花が咲きます。
開花期の10月〜11月はらっきょうの成長を感じる嬉しい季節です。










愛情をかけた分おいしくなる

9月に植え付けて翌年5月〜7月初旬に収穫されるまでの間、草取りと防虫はかかせません。自然というのは厳しく、少しでも油断すると雑草が生え虫が寄ってくるのです。
安心して食べてもらいたいので、除草剤はなるべく使わずに育てます。
また、水はけにも注意しなければ根腐れを起こしてしまうし、施肥もかかせません。
収穫するまで、球根(成長段階のらっきょう)は土に隠れて見えないため、葉や花の様子を観察し予測するしかありません。
農家さん達は常に感覚を研ぎ澄ませながら、毎日畑と会話します。
自然と共生し、植物に対して“ありがとう”と言える。そんな心持ちで育てたらっきょうは無論おいしいのです。











油断は禁物

少しずつ暖かくなり桜の便りが待ち遠しい頃、らっきょうも土の中でぐんぐん成長しています。
成長し根が伸びると、らっきょうが押されて地面の上に出てきてしまいます。
そこに太陽の光が当たると光合成により青いらっきょうになってしまうことから、土寄せの作業がかかせません。
順調に大きく育っていても油断はできないのです。










待ちに待った収穫の日

植え付けされてから約10ヶ月後の翌年5月〜7月初旬にようやく収穫を迎えます。
梅雨の晴れ間を見ての掘り取り作業は、蒸し暑くてかなりの重労働です。強い日差しと多湿のなか、いっせいに収穫が行われます。
一株一株丁寧に、手作業で掘り取りすぐに整形(根と葉を切り取る)します。










契約栽培生産者のサングリーンジャパンでは、勤労意欲が高く親日国であるベトナムから、技能実習生を受入れています。 若く、向上心に溢れた技能実習生は、高齢化の進む農家に代わる担い手となっています。
農業の技術・技能・知識を修得した技能実習生が帰国後、母国にてそれらを活用し、母国の発展に貢献することは、私たち企業にとって大きな国際貢献といえます。
「(母国に)帰ってもまたここに来たい」来日して2年目のタンさん(29歳)は笑顔でそう話します。らっきょうの栽培にやりがいを感じており、ずっとこの仕事を続けていきたいのだそう。
大きな夢をもって来日した彼らは、とにかく明るくて勤勉。
日陰のない畑で麦わら帽子をかぶり、らっきょうの収穫を喜びます。







掘り上げたらっきょうを見るのは、とても嬉しい時間ですよ。
ああ、いいのができたなぁって。
約10ヶ月もの間、共に生きてきたんですから。
ありがとなあと声をかけながら大事に収穫しています。
らっきょうは正直ですよね、私達の愛情のかけ方次第で正直にそのまま結果として表れますから。
それにしても、まこち暑いし腰も痛いし。
でもこげん頑張れるのはらっきょうを食べてるおかげかな。

そう話す森山さんの笑顔はまぶしいくらいです。








 
大事に大事に丹精込めて育てられたらっきょうが
皆様の食卓にお届けできるまであと少しです。















美味しさの秘密は乳酸発酵

掘りたてのらっきょうはすぐに地下から汲み上げた天然水で綺麗に洗い、ミネラルたっぷりの海水塩を使用した塩水に漬け込み、乳酸発酵させます。
じっくり乳酸発酵させると、らっきょうの糖分とアク成分が分解されるため、らっきょう本来の奥深く風味豊かな味わいが引き出されます。
勿論、乳酸の添加は一切行っておらず、乳酸発酵の過程で乳酸が生成されたものといえます。
シャキシャキとした歯切れのよさ、ツヤツヤのアメ色は霧島らっきょうの真髄です。












両切り(らっきょうの根と茎を切り落として形を整える)作業

一粒一粒手作業で行います。根と茎を切り落とし、上皮を取りのぞき、大きさごとに選別します。
両切り作業に使用する包丁は、切れ味をよくするため常に鋭く研がれています。切れ味の悪い包丁を使用すると切断面が潰れ、皮が剥がれてしまったり味が入らない等様々な支障をきたすからです。
また、機械ではなくすべて人の手で行われるため切り方のチェックや指導も不可欠です。
美味しいらっきょうをつくるための重要な作業に日々精励しています。












霧島食品工業では、施設外就労の取り組みを受入れています。
NPO法人「希親会」より数名の障がいのある方達に来ていただき、継続的に安定的に作業ができる、両切り・皮むき作業をしていただいております。
中小企業ですので、一般の雇用でも慎重にならざるをえない経済状況の中、障がいのある方を雇用するということは難しい面があります。雇用の段階はまだまだですが、少しでも地域や社会に貢献したいという思いから、この取組を始めました。
当初は、単純ですが根気のいる作業の中で仕事へのやりがいを感じてもらえるのだろうか等、様々な懸念がありましたが、仕上がったらっきょうの品質が良く丁寧に作業をしていただいたのがよくわかりました。
根気のいる大変な作業ですが、日々熱心に丁寧に仕事に励んでいただいています。
霧島食品工業では、明るく元気に働ける環境づくりと、障がいがあってもイキイキと生活ができる社会になるよう福祉を応援していきます。













熟練のなせる技

甘酢に漬ける前に数日かけて脱塩を行い、塩分のバランスを整えます。
一口に脱塩と言っても、通り一遍にできるものではありません。らっきょうの大きさ・季節や天候・発酵具合等をよく見澄まし、脱塩時間や水の入替え回数の調整を行うため、長い経験と技能が必要です。
今日まで築き上げてきた技により、霧島らっきょうの味が守られています。











安全性と衛生面を重視した工場

工場入口には粘着ローラー、エアシャワーを設置し、異物混入への対策を行っています。
非接触の手洗い設備と手指の消毒装置を設置し、菌の感染・侵入の防止率を高め、さらに手洗いの必要性や方法等を貼りだして注意を促しています。
安全で良質な食品原材料の使用と清潔で衛生的な製造加工環境の確保は、食品会社で最も重要な要素です。
一般的な衛生管理を怠ると、様々な食品事故に繋がる要因になります。工場をクリーンにするだけでなく、従業員の衛生意識の高揚と習慣性の育成を行い、より安心で安全な商品づくりに取り組んでいます。










「おいしくなあれ」

工場内では、一粒一粒手作業による検品作業と機械による袋詰めが行われます。
流水式洗浄設備の中で、皮の剥がれたものや根切りが十分でないもの等、当社の定めた合否判定基準に基づき選別します。
機械化のできない手作業というのは、従業員の作業の“質”が必ず商品に表れるということです。「おいしく食べてもらいやんねぇ」そんな心持ちで、商品づくりに専心しております。
らっきょうは袋詰めの段階で味付けが行われます。洗浄・殺菌された機械でらっきょうと漬け汁が袋に入れられ、真空包装されます。












安心安全のお約束

袋詰めの次の段階で、異物混入防止のために目視検査、金属探知機による検査が行われます。
その後、食中毒を防ぐため機械による加熱殺菌が行われます。
最終製品の段階で、再度目視検査を行い、当社自主検査管理で定めた合否判定基準に基づき安全性を確認しています。












よりよい商品づくりのために

当社独自の味覚基準を設けて、無作為抽出法により官能検査と分析検査(理化学検査)を行っています。
官能検査とは、実際に試食した時の検査で、歯ざわり・味覚等を評価しています。
分析検査では味覚を決定するブリックス・PH値・塩度等を測定し、基準値をクリアしたものだけを商品とします。
習熟した品質管理要員が、美味しくて安心・安全ならっきょうづくりに努めています。











まごころとともにお届けいたします

出荷は大切な子供をお嫁に出すようなものです。お客様のお手元に届くまで大切に管理し、ひとつひとつ丁寧に心を込めて梱包しています。
搬送中に起り得る衝撃・ダメージ等からできるだけ商品を保護し、無事にお客様のお手元にお届できるよう、梱包は可能な限り十分なものとしています。梱包材(バブルシート、ペーパー等)で商品を保護し、ダンボールにお詰めいたします。
ギフトに関しましては、贈る方、贈られる方双方の気持ちに寄り添えるように心配りさせていただいております。












環境保護への取り組み

周辺の環境を守る為に、微生物を使って排水を浄化する生物処理施設を設置し、1日150トンの排水を処理しています。
そこで発生した沈殿汚泥は専門の業者により、醗酵堆肥化された肥料にリサイクルする等、環境対策にも力を注いでいます。
「人や自然への優しさ」−霧島のらっきょうづくりには、こうした思いやりの心が息づいているのです。